カリソルブとは、ドリルなどの使用を最小限にしてむし歯を溶かす治療方法です。
予防大国であるスウェーデンで開発された最新の歯科治療で世界的に大流行しています。
薬液を浸透させて虫歯を溶かしてくれるため、神経を抜くことが少なくなるので自分の歯を長持ちさせることが出来ます。
STEP.1
少量の麻酔注射
STEP.2
入り口を少しドリルで削る
STEP.3
薬液を垂らす
STEP.4
時間を置く
STEP.5
柔らかく壊死したむし歯をスプーンで除去する
STEP.6
2〜5を何度か繰り返す
※自費診療のむし歯治療になるため詰め物は別途自費になります。
カリソルブ | 6,000円/1本 |
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GBTとは
GBT(Guided Biofilm Therapy)は、従来の歯周病治療や歯面清掃とは違う、新しい「歯周病治療・メンテナンス」のシステムです。
スイス製の最新の機器「エアフロー プロフィラキシス マスター」を使用したバイオフィルムやステイン、歯石の除去などで、歯周病治療やメンテナンスを行います。
※「エアフロー プロフィラキシス マスター」は、世界で唯一GBTが可能なエアフローです。
GBTの特徴
GBTでは、従来の「超音波での歯石除去」や「PMTCによるクリーニング」とは違い、手用器具の使用を抑え、エアフローにより象牙質、セメント質、エナメル質、歯肉などの歯科組織に対する侵襲性を抑え、歯が丈夫で長持ちします。
また、病原菌の塊(バイオフィルム)が見えるように染め出しをすることで除去を容易にしています。
GBTにより「歯のう蝕」や「歯周病の予防」がしやすくなります。
GBTの目的
STEP.1 診査
「歯周ポケットの測定」「歯肉の状態の診査」を行います。
STEP.2 染め出し
バイオフィルムを見えるようにします。
STEP.3 情報提供
今の状態や患者さんに合ったオーダーメイドの予防法の話をします。
STEP.4 エアフロー
バイオフィルムやステイン、早期歯石を除去します。
STEP.5 歯石除去
残った歯石の除去を行います。
STEP.6 最終確認
改めてむし歯の深さや進行度合いを確認する
STEP.7 フッ素塗布
仕上げとしてフッ素を塗布します。
低侵襲であること
今まで、歯石除去に不快感を感じていた方はおススメです。象牙質や被せ物、インプラントに傷をつけません。
バイオフィルムに着目している
従来では歯石除去を優先して行っていましたが、バイオフィルムがむし歯や歯周病の原因になるためです。歯周病と循環器疾患や糖尿病は相互関係にあることが報告されています。
また、高齢者の方ではバイオフィルムが原因で誤嚥性肺炎になるリスクが高まります。
バイオフィルム
粘性のある細菌膜で、その中に複数の細菌が共存して複合体を形成し、個体の表面に付着した状態のことを言います。身近なところでは、排水溝のヌメリや台所の三角コーナーが挙げられます。これらは、すべて水中で細菌が増殖してバイオフィルムを形成し、強固に付着しているので水で流しただけでは取れません。このバイオフィルムは、歯にも形成され、その中にむし歯や歯周病の原因菌が多数存在しています。この汚れを取り除くためにも日頃から歯磨きをして、かかりつけ歯科医院でのプロフェッショナルケアを定期的に受けることが大切です。
バイオフィルム1mgの中には約2億個の細菌がいます。それらの細菌が誤嚥により肺に入ると誤嚥性肺炎のリスクが高まり、歯ぐきの血管を通じて体内の臓器に入ったりします。そしてこれらの細菌は全身を蝕み色々な病気を誘発します。歯周病のある人は健康な口腔内と比べて心臓発作の発症率が2.8倍、脳卒中や脳梗塞は3.0倍、早産の危険率は7.5倍とも言われています。
誤嚥性肺炎は、日本人の死亡率で上位を占めています。嚥下機能の低下した高齢者の場合、睡眠中に発症することも多く、口腔内の細菌や逆流した胃液が誤って気管に入りやすくなり誤嚥性肺炎を発症しやすくなります。
口腔内の細菌の数を減らすためには歯に付着した細菌を取り除くために、歯石除去などの口腔ケアが有効とされています。
口は身体が外の世界と接触する最初の入り口です。健康なお口の中を保つことは全身の病気の予防にも繋がります。