column 医院コラム

メンテナンスの重要性①

メンテナンス、予防歯科が必要です

2019.01.07

予防歯科が進んでいるスウェーデンでは、子どものむし歯がほとんどないです。砂糖の消費量は日本の10倍なのにも関わらず。80歳で残っている歯は日本では13本が平均に対してスウェーデンでは21本です。日本はそんなに遅れているのでしょうか?
残念ながら日本の予防歯科の現状は30年以上遅れています…。
その理由はスウェーデンでは、子供の頃からむし歯や歯周病は予防するものということが教育されています。出産前から親への指導が始まり、乳歯が生え始める頃から歯科医院でのメンテナンスが義務付けられています。よって国民の90%が定期的にメンテナンスを受けています。日本では、老化とともに歯が脆くなり抜けていくのが当たり前として考えられていますが実はスウェーデンではほとんどの国民が若い頃と口腔内の状態は変わらず歯も残っています。
そんなスウェーデンでも、19世紀半ばはむし歯だらけでした。日本と同じ治療を中心とした歯科治療がメインでした。そこで、治療から予防へとシフトされていきました。世界で初めて「むし歯になったら治療する」から「バイオフィルムを減らすことで予防する」ということが国の医療政策として採用されました。悪くなったら治療することの大きな落とし穴があります。1本の歯を詰め物が古くなったから外れたから、間がむし歯になったからという理由で繰り返し治療をすることで脆くなりやがて歯は寿命を迎え抜歯が必要となります。
このむし歯の再発というのが歯が抜ける理由でした。

さて、この『バイオフィルム』という言葉がこれからの予防歯科にとってのキーワードになっていきます。

 

スウェーデン式予防歯科

1970年代からスウェーデンのイエテボリ大学が実証されているプログラムで、科学的根拠に基づいた予防法です。
町田歯科医院では食生活や嗜好、ライフスタイルが異なるため、一人ひとりの状態やリスクに応じたオーダーメイドの指導内容で予防処置を実践していきます。